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簡易短時間BOD測定システム BOD-BART


販売価格(税抜): 30,000
(税込 33,000 円)
特許を有する BOD-BART 試験法は、メーカー、大学並びに自治体(排水処理場)との協同のもとに開発された、短時間で簡単にBOD値(生物化学的酸素要求量)を測定できるシステムです。BOD値の決定は、1〜17時間でおこなうことが可能です。

生の有機物を豊富に含む汚染水は、バクテリアによる有機物の消費が大きいため、BOD値が大きくなります。BOD値は、水質汚染の監視のうえで最も重要なパラメータであり、定期的にBOD値を測定する必要があります。

従来のBOD試験法では、BOD値の決定に5日間の期間を要し、検査水の希釈や曝気等、技術者の専門知識と長い測定準備時間を必要とし、また、溶存酸素計や種々の装置が必要となるため、測定の費用も高く簡単にBOD値を測定できないデメリットがありました。BOD-BART試験法は、BOD-BARTに15 mlの検査水を入れて培養するだけですので、誰でも簡単にBOD値を経済的に短時間で測定できます。

BOD-BART試験法は、BOD値を測定するのに従来法とは全く異なる方法を採用しています。BOD-BART試験法では、希釈法でBODを測定する代わりに、検査水中の好気性バクテリアの活性を利用しBOD値を決定します。生の有機物の量が多いほど、好気性バクテリアの活性が高まり、短時間内にBOD-BARTで陽性反応(青色から透明/黄色の酸化還元状態の変化)が発生します。BOD-BART試験法でのBOD値の決定は、検査水の陽性反応が開始されるまでの時間経過でおこなわれます。

自治体(排水処理場)での約1,000例の比較検査では、BOD-BART試験法は従来法と良好な相関関係を示し、10%の誤差内であることが判明しています。BOD-BARTは、1箱15テスト分でお届けします。
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   使用方法
   1. BOD-BARTの中に検査水を15 ml入れ蓋をして数回反転させ色素を溶解させます。
   2. 23℃±2℃ 又は 28℃±1℃の温度で入れ培養します。
   3. 陽性反応を確認し、培養開始から陽性反応までの経過時間でBOD値を判定します。
   経過時間とBOD値: 23℃±2℃で培養の場合
   1時間    433 mg/L    1時間30分    412 mg/L
   2時間    391 mg/L    2時間30分    370 mg/L
   3時間    349 mg/L    3時間30分    328 mg/L
   4時間    307 mg/L    4時間30分    287 mg/L
   5時間    266 mg/L    5時間30分    245 mg/L
   6時間    224 mg/L    6時間30分    203 mg/L
   7時間    182 mg/L    7時間30分    162 mg/L
   8時間    141 mg/L    8時間30分    119 mg/L
   9時間    99 mg/L    9時間30分    78 mg/L
   10時間    57 mg/L    10時間30分    36 mg/L
   11時間    15 mg/L    11時間30分    12 mg/L
   12時間    10 mg/L    13時間    9 mg/L
   14時間    8 mg/L    15時間    7 mg/L
   16時間    5 mg/L    17時間    5 mg/L以下

インキュベーター仕様
内寸法
  200 (W) x 120 (D) x 150 (H) mm
外寸法
  310 (W) x 155 (D) x 168 (H) mm
温度設定
  25〜45℃
温度精度
  ±1℃
電源
  100V / 50-60Hz
重量
  1.1 Kg
材質
  PC/ABS樹脂
付属品
  棒状温度計、BOD-BART 17本用ラック